朝は晴れて良い天気だったのに、午後になったら天気が急変して突然の雷雨に・・・
こんな経験をされた方も多いと思います。
この天気の急変の原因は、「積乱雲」(せきらんうん)という雲です。
発達した積乱雲は、時に、「急な大雨」「雷」「ひょう」「竜巻」などの激しい現象を引き起こし、これらによって毎年のように死傷事故が起きています。
これらの事故は、ちょっとした心がけと行動で防ぐことができますので、是非、このコーナーの知識をお役立てください。

積乱雲って どんな雲?

積乱雲は、強い上昇気流によって鉛直方向に著しく発達した雲です。
雲の高さは10キロメートルを超え、時には成層圏まで達することもあります。
夏によく見られる入道雲も積乱雲です。
一つの積乱雲の水平方向の広がりは数キロ~十数キロメートルです。
一つの積乱雲がもたらす現象は、30分~1時間程度で局地的な範囲に限られます。

積乱雲は、「大気の状態が不安定」な気象条件で発生しやすくなります。
天気予報で、「大気の状態が不安定」「雷を伴う」「竜巻などの激しい突風」などの言葉が使われていたら、天気の急変に備える必要があります。
発達した積乱雲の外観
   発達した積乱雲の外観(気象庁ホームページより)

 

以下のような変化を感じたら、それは積乱雲が近づいている兆し(サイン)です。
まもなく、激しい雨と雷がやってきます。竜巻などの激しい突風が起きる恐れもあります。

 

真っ黒い雲が近づいてきた

雷の音が聞こえてきた

急に冷たい風が吹いてきた

 

 

積乱雲に伴う現象と災害

「急な大雨」による災害

発達した積乱雲がもたらす大雨は、雷を伴って短時間に狭い範囲で激しく降ります。
降り始めから、わずか十分程度で中小河川が増水したり、低地や道路のアンダーパス(線路や道路をくぐる地下部分)が冠水し、災害が発生することがあります。
また、川の上流で降った大雨により急に増水し、大雨が降っていない下流で水難事故が発生することがあります。

平成20年7月28日には、神戸市の都賀川で、児童ら5人が増水した川に流されて亡くなるという痛ましい事故が起きています。
この時は、上流で降った大雨により、わずか10分で川の水位が1m30cmも上昇しました。

 

増水前の都賀川

 増水前の都賀川(気象庁ホームページより)

増水時の都賀川

 増水時の都賀川(気象庁ホームページより)

 

 

「雷」による災害

雷から身を守るには

雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があるときは、落雷が差し迫っています。
以下のことを念頭に速やかに安全な場所へ避難することが、雷から身を守るために有効です。

雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難

雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。
グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。
雷の活動が止み、20分以上経過してから移動します。

 マネキンを用いた落雷実験(気象庁ホームページより)

 

「竜巻」による災害

日本では、平均して年に20個程度、竜巻の発生が確認されています。
一つの市町村でみれば90年に一度程度の極めて稀な現象ですが、一度発生すると家屋の倒壊や車両の転倒、飛来物の衝突などにより、短時間で大きな被害をもたらすことがあります。

竜巻が近づいてきたら
頑丈な建物の中へ避難
  • 避難するときは屋根瓦などの飛散物に注意しましょう。
  • 避難出来ない場合は、物陰やくぼみに身をふせましょう。
  • 車庫・物置・プレハブ(仮設建築物)への避難は危険です。
屋内でも窓や壁から離れる
  • 家の中心部に近い、窓のない部屋に移動しましょう。
  • 窓、雨戸を閉め、カーテンを引きましょう。
  • 頑丈な机の下に入り、頭と首を守りましょう。


 


 

※ このコーナーは「気象庁ホームページ」の情報を引用して作成したものです。
  詳しく知りたい方は下記のリンクから気象庁のホームページをご覧ください。

 急な大雨や雷・竜巻から身を守るために(気象庁)~積乱雲が近づいてきたら~

 雷から身を守るには(気象庁)

 防災啓発ビデオ「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」(気象庁)