高砂市史第七巻

高砂市史第七巻「別編 文化財・民俗」

(第七回配本)

◇特徴◇

 第七回配本の第七巻は、高砂市域に残る石造遺物、建築物、美術品、民俗遺産を主題別に取り上げています。
 高砂市域には、江戸時代の寺院・神社建築、古民家などの優れた古建築、優れた絵画が残されています。それらは江戸時代の高砂市域が経済的にも文化的にも豊かであったことのあらわれでもあります。また、明治以降の大規模工場の進出による地域社会の変貌が大きな特色となっている高砂市域の歴史を、文化遺産としての近代建築物の研究を通じて明らかにし、さらに、工場進出にともなう生活様式の変化や新たな社会関係の形成、第二次大戦後の社会変動、高度経済成長による生活様式の大きな変化のなかで生みだされてくる新たな民俗事象についても取り上げています。
 石造遺物では、他市史にはない高砂市史の特徴として、高砂市域内にある石造遺物だけでなく、市域外にまで調査の範囲を広げました。
 古代以来の竜山石の主要生産地であった高砂市域には多くの石造遺物が残されています。また、石造物の製作に携わった石工集団が多く存在していました。高砂市周辺地域に残された石造遺物に刻まれた石工名をもとに石工の系譜や活動範囲についても取り上げ、高砂市域の石工たちが市域のみならず他の地域にまで出かけて活躍していたことがわかる内容となっています。
 なお、別冊として「高砂市史 通史編 索引」も刊行しました。 

◇内容◇

A5判 本文928ページ 全4章

第一章 石造遺物
 第一節 総説
 第二節 中世の石造遺物
 第三節 近世の石造遺物   

第二章 建築
 第一節 寺社と民家
 第二節 近代建築

第三章 美術
 第一節 総説
 第二節 絵画
 第三節 絵馬
 第四節 彫刻・工芸品

第四章 民俗
 第一節 「民俗」の捉え方ー現代市民にとって民俗とは何かー
 第二節 戦後高砂社会における生活の変容と民俗
 第三節 生活の合理化と生きがいづくり
 第四節 伝統行事と地域社会
 第五節 郷土と民俗の再発見
 

参考資料
 1 道標一覧
 2 石工名のある石造遺物一覧
 3 建築用語解説 

付図
 1 主要石造遺物および建築分布図
 2 「高砂」が刻まれた道標位置図
 3 近世播磨の石工集団勢力図
 4ー1 近世石工の系譜1
 4ー2 近世石工の系譜2

別冊
 高砂市史 通史編 索引

◇執筆者◇

藤原良夫(加古川市文化財審議委員)
黒田龍二(神戸大学大学院教授)
中江 研(神戸大学大学院准教授)
宮本佳典(加古川市文化財調査研究センター副所長)
川森博司(神戸女子大学教授)

監修
今井修平(神戸女子大学教授)