加古川夜間急病センター

夜間急病センター(小児科)診察時間が、平成20年4月から午前0時までに変わりました

 少子化に伴い、小児科医は減ってきています。また、夜間の小児救急医療に協力してくださる小児科医も当然不足してきます。一方、小さな子どもを持つ保護者の中には、昼間から症状が出ているのに仕事の都合などによりかかりつけ医に行かず、夜になって不安になり駆け込んだり、すいているなどの理由で夜間に受診するケースが増えています。

 夜間急病センターの小児科には、子どもの夜間の急な発熱や、嘔吐など急病や緊急を要するときに受診するようにしましょう。

 昼間、お子さんの体調がおかしいな、と思ったら、早めにかかりつけ医に診てもらうようにしましょう。

 夜間急病センターは、2市2町(高砂市・加古川市・稲美町・播磨町)の住民のみなさんの夜間の急病に対応するために、夜間でも応急処置をすることがでるように、医師会の協力のもと、18人の地元開業医に加え、大学医学部の支援により年間を通じて午後9時から翌朝午前6時まで内科と小児科の診察を行なってきましたが、この地域においても小児科医の不足や高齢化、大学の医師不足など、様々な問題の中で、診療体制の維持が厳しくなってきました。

 残念ながら4月からが心象事案やむを得ず午後9時から午前0時までに短縮することになりました。

インターネットが利用できる環境であれば、一度下記をご覧ください。   

    加古川夜間急病センター

 

 

 小冊子「こんな時どうする!!子どもの急病対応ガイド」について

 

 加古川夜間急病センターの小児科診療時間は午後9時から翌午前6時まででしたが、地元開業医の高齢化および大学医学部の医師不足によって、平成20年4月1日から午後9時から深夜0時までに変更になりました。
 加古川夜間急病センターでは、夜間の子どもの急病時における保護者の不安解消と対応を周知するため、高砂市医師会および加古川市加古郡医師会の協力のもと、小冊子「こんな時どうする!!子どもの急病対応ガイド」を作成しました。

 小冊子は、乳児保健相談時、1歳6カ月・3歳児健診時に配布します。
また、市内各保育園、幼稚園、市内医療機関でもお渡ししています。
なお、1家庭1冊の配布とさせていただきます。

 以下は、小冊子「こんな時どうする!!子どもの急病対応ガイド」に記載している内容です。

 

 はじめに

 健やかな子どもの成長を願う親にとって、子どもの病気やけがは気がかりなものです。熱を出したり、下痢をしたり、食べ物を吐いたり、けいれん・ひきつけを起こしたり、普段と違うことがあると、「わぁ、大変、どうしよう!」とあわててしまうことがあります。

 こんな時にお役に立てていただくために、この小冊子を小児科医が協力して作成しました。

 加古川夜間急病センターは、かかりつけ医の時間外の急病時、朝まで待てない、急を要する状態の場合に利用する医療機関ですので、日頃から、子どもの状態をよく観察し、スタッフや設備が整っている診療時間内に、かかりつけ医に受診することをこころがけておくことが最も重要です。

  また、急な症状がみられた時、その事だけでなく、あわせて子どもの健康状態について、次の4項目をチェックしておきましょう。

1 食欲・・・食欲はありますか?
2  機嫌・・・機嫌はいいですか?
3  睡眠・・・スヤスヤとよく眠りますか?
4  快便・・・いい便がでますか?

  たとえば高熱や発疹が急に出たとしても、これら4項目の健康状態が良ければほとんどの場合心配ありません。すなわち、食欲があり、機嫌も良く、よく眠り、普通の便が出ている状態であれば何もあわてる必要はありません。家庭で出来る手当てをしながら様子を観察し、翌朝、診療時間内にかかりつけ医を受診しましょう。

 

熱がでた

○観察のポイント

 「急に熱がでた」といって、すぐにあわてる必要はありません。食欲・機嫌・睡眠・快便の4つの子どもの健康状態がいつもと変わりなければ心配はいりません。熱だけのために脳がおかしくなることはありませんので、特に気になる症状がなければ翌日にかかりつけ医を受診しましょう。

 

○家庭での処置

・寒気があるときは暖かく、あつがるときは涼しくする。

・気持ちよく寝ることができるように、少し頭などを冷やす(嫌がる時には必要なし)。

・食欲のない間は無理に食べさせず、まず水分を十分に与える。栄養は心配ない。

・発熱は体が細菌やウイルスと戦う免疫反応の一つ。薬で無理に熱だけ下げる必要はない。

・熱の高さと病気の重さは関係ないが、1日に数回体温を測り、記録しておく。

 

○早めに受診したほうがよいとき

・生後3ヶ月までの赤ちゃんの発熱。

・水分を受けつけなくて、ぐったりしている。

・眠ってばかりで、顔色が悪く、あやしても笑わない。

・うめき声が聞こえる。

・はじめてのけいれん。

・熱に加えて、はげしく吐いたり頭痛がある。

 

吐いた

 ○観察のポイント

 吐いたときは、脱水症状が心配です。しかし、よほどひどくないかぎり一日ぐらいですぐに脱水症状になることはありませんので、比較的機嫌がよく元気であればかかりつけ医を受診しましょう。
  赤ちゃんの場合、胃が大人のように曲がった形ではなく、細長い筒のような形をしており、胃の入り口の筋肉が未熟でちょっとした刺激で吐いてしまうことがあります。吐いた量が多くなく、機嫌がよく、ほかに症状がなければ心配いらないでしょう。

 

○家庭での処置

・吐き気の強いとき、30分から2時間は何も飲ませないで様子をみる。

・嘔吐の間隔があいたら、湯ざまし、お茶、イオン飲料などを少しずつ回数を多めに与える。

・胃腸を休めるために固形物は控える。

・牛乳、乳製品、炭酸飲料、柑橘類(みかんなど)の果汁は嘔吐を強くしやすいので飲ませない。

・便が出ていないことが原因と思われるときは、浣腸をする。

・寝ているときに吐いた場合は、吐いた物が気管に入らないように、顔を横に向ける

・嘔吐以外はいつもと変わらず吐いたあとケロッとしているようであれば心配いらない。安静にして様子を見る。

 

○早めに受診したほうがよいとき

・高熱や頭痛、頻回の嘔吐、強い腹痛(下痢)を伴っている。

・吐いた物に血液や胆汁(緑色)が混じっている。

・意識がおかしい(呼びかけに反応しない)。

・ひきつけをおこした。

 

 おなかいた(腹痛)

○観察のポイント

赤ちゃんがわけもなく繰り返し泣く時は、おなかが痛い可能性があります。よくある腹痛の原因としては次のようなものが考えられます。

    乳児:「便秘」、「腸重積」、「そけいヘルニア」 
   幼児:「便秘」、「急性胃腸炎」、「腸重積」
    学童:「便秘」、「急性胃腸炎」、「虫垂炎」

 

○家庭での処置

・トイレに行って排便させてみる。

・腹痛が軽い時は、無理に食べさせないで水分を少しずつ飲ませて様子を見る。

・「の」の字を描くように、おなかをやさしくマッサージしてあげると少し楽になる。

 

○早めに受診したほうがよいとき

・ぐったりして泣いてばかりいる。

・おなかをかがめて痛がる。

・歩けないほどおなかが痛い。

・ちょっとおなかをさわっただけで痛がる。

・吐いている。

・赤ちゃんが足をちぢめていて、泣きやまなかったり、間隔をおいてまた泣く。

・便に血が混じる。

  

下痢

○観察のポイント

 便のにおい(腐ったような臭い、すっぱい臭い)、性状(血液や粘液が混じっているか、白っぽい便、どろどろの便、水様便)や、1日の下痢の回数、嘔吐はあるか/腹痛はあるか/機嫌はどうか/食欲はどうか/熱はあるかをよく観察してください。

 

○家庭での処置

・下痢がひどい時は、胃腸を休めるために固形物は与えない。

・脱水症状になりやすいので水分は十分に与える。

・下痢の回復期には、食べ物を一度にたくさん与えず、便の状態をみながら少しずつ与える。

・できるだけ加熱調理した炭水化物(おかゆ、おじや、うどんなど)から与える。

・おしりがかぶれないよう、こまめに洗う。

・家庭内の感染を予防するため、排泄物の始末をした手をよく洗う。

 

○下痢がひどい時によい食事(水様便が頻回に見られるとき)

・冷たくない子ども用イオン飲料

・うすい番茶、湯ざまし

・ミルクしか飲めない乳児の場合は、通常の3分の2くらいの量を与えましょう。

・母乳の場合は量を制限せず、そのまま飲ませましょう。

・胃腸を休めるために固形物は与えないようにしましょう。

・脱水症状になりやすいので、水分は十分に与えましょう。

 

○下痢の回復期(軟便時)によい食事

・野菜スープ(塩味のスープだけ)

・りんごの果汁(少し薄めて)

・おかゆ(塩味のみ)

・煮込んだうどん(うどんのみ)

・食パン(何もつけないで)

・ゆでたじゃがいも

・すりおろしたりんご

・ベビー用のせんべい・ウェハース

・一度にたくさん与えず、便の状態をみながら少しずつ与えましょう。

・水分は十分与えましょう。

 

○早めに受診したほうがよいとき

・色が白っぽい便、血液が混じっている便、黒い便。

・高熱があるとき。

・腹痛が強い。

・機嫌が悪く水分をほとんど受けつけない。

・おしっこの量が極端に少ない。

・半日以上おむつがぬれない。

・下痢が長びいて唇や舌が乾いている。

  

けいれん・ひきつけ

○観察のポイント

 熱性のけいれんは、熱そのものが高いときよりも、急速に体温が上昇するときに起こりやすいです。5分以内に止まるけいれんなら、普通心配いりません。その後、けいれんもなく落ちついている様子でしたら、夜間であれば、翌朝にかかりつけ医を受診しましょう。

 

○家庭での処置

・あわてずけいれんの観察をする。

   いつ頃?

  どういう状態のときに起きたか 

  持続時間はどれ位か

   けいれんの型は?(手足の状態・片側?両側?・眼の位置)

・無理に、口にわりばしやタオルを入れない。

・衣服をゆるめ、体ごと横に向ける。

・落ち着いたら、平らなところで安静にして十分睡眠をとらせる。

 

○救急車を呼びましょう

・けんれんが10分以上続く。

・10分以内であっても、半日に2回以上繰り返す。

・顔色や口唇の色が、どんどん青白くなったり紫色になったりしている。

・けいれんがおさまっても意識がない(呼びかけに反応しない)。

 

せき

○観察のポイント

 せきは、気道にたまった痰(たん)などの分泌物や異物を外へ押し出し、呼吸機能を正常に保つための防御反応です。軽いせきで、熱もなく食欲もあるなら心配いりません。ただし、せきが長く続いて夜も眠れない、せき込んで吐いたり、ヒューヒュー、ゼーゼーと響く呼吸をして眠れない、犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のようなせき込みをしている時は、できるだけ早くかかりつけ医を受診しましょう。

 

○家庭での処置

・痰(たん)の切れをよくするため、水分をできるだけ多く飲ませる。

・横になると苦しい時は、上体を起こして何かにもたれかかる姿勢にする。

・部屋を加湿する。

 

○救急車を呼びましょう

・咳込みが激しく、つぎのような呼吸困難の徴候が認められる。

      呼吸が非常に速い(多呼吸)

      苦しくて肩で息をする(肩呼吸)

      苦しくて横になれない(起座呼吸)

      息を吸う時にのどの下や肋骨の間がペコペコくぼむ(陥没呼吸)

      鼻の穴がヒクヒクする(鼻翼呼吸)

・顔色や唇の色が青いとき(チアノーゼ:酸素が十分吸えなくなっている)

  

その他の症状

発疹(じんましん等)

○観察のポイント

 発疹だけでは、すぐに受診の必要はありません。

 

○早めに受診したほうがよいとき

  呼吸困難等発疹以外の症状があり、子どもの健康状態が著しく悪い場合。

 

○救急車を呼びましょう

  意識が低下しているなど重篤な場合。

 

 タバコなどの誤飲、急性の中毒症状

○観察のポイント

飲んだ物によって処置が異なります。容器等、飲んだ物を確認できるようにしておきましょう。

     日本中毒情報センター 中毒110番   電話072-727-2499

    たばこ専用電話                        電話072-726-9922

※ 365日、24時間対応。化学物質、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性の中毒の情報提供がされています。石ころ、ビー玉などの異物誤飲や食中毒、慢性の中毒は、受け付けていませんので、病院に相談してください。

  

頭部打撲

○観察のポイント

頭を打っても、すぐ泣き、機嫌が戻れば様子をみましょう。

 

○救急車を呼びましょう

  吐き気・吐く・顔色が悪い・意識低下・けいれん等がみられる場合。

 

 おわりに

○小児救急の現状をご理解ください

新聞等で報道されているとおり、子どもの診療に携わる医師が減少の一途をたどる反面、診療時間外における小児の受診者が多数おり、小児科を含めた医師の疲労感が強くなっています。このままでは、小児救急医療が困難な状態となっていきます。

加古川夜間急病センターでは、地元開業医の高齢化および大学医学部の医師不足により平成20年4月1日から小児科の受診時間が、深夜0時までとなりました。不要不急の夜間の受診は極力控えていただき、皆さんの力で地域の小児救急医療を守っていただきたいと思いますので、ご理解・ご協力をお願いします。

 

○「かかりつけ医」を持ちましょう

みなさんは「かかりつけ医」を決めていますか?「かかりつけ医」は、子どもの日頃からの体質や病歴、健康状態を把握し、診察行為のほか健康管理上のアドバイスなどもしてくれる医師です。いつでも気軽に相談に応じてもらえるので、心強く安心できます。また、重症の時には適切な病院や専門医を紹介してもらうこともできます。病気を治すには、軽いうちに治療を受けることが大事です。夜間や休日になって、あわてることのないよう、異常に気付いたら、早めに「かかりつけ医」の診察を受けましょう。

 

○「こどもの救急」ホームページ

社団法人日本小児科学会は、夜間や休日などの診療時間外に病院を受診すべきかどうかの判断の目安を、インターネット上で情報提供しています。インターネットが利用できる環境であれば、一度下記をご覧ください。

      こどもの救急 

○小児救急医療電話相談

兵庫県が設置する小児救急医療電話相談窓口です。子どもの急病、ケガなどでお困りのときはお気軽にご相談ください。看護師らがご相談に応じます。また、必要に応じて医師が対応します。

 

電話番号:♯8000(プッシュ回線・携帯電話・公衆電話)

                 078-731-8899(ダイヤル回線・IP電話等)

相談時間:平日・土曜日 :午後6時から深夜0時

日曜祝日及び年末年始:午前9時から深夜0時

(平成20年6月1日現在)

 

※この小冊子は、社団法人 加古川市加古郡医師会と社団法人 高砂市医師会の小児科医の協力により作成しました。

 

 加古川夜間急病センター

住所  加古川市米田町船頭5-1

電話 079-431-8051